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FalseIslandという定期更新型ゲームに参加中の、リコ・メルシェ(1227)の日記の保管とかPLの戯言とかです
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(対象:レィレ)



 ――まったく、あのスケルトン達には腹が立つわ。
白旗代わりに地面に寝ころんでたら突然蹴飛ばすんだもの。
それも背中を思いっきり。おかげで今も背中に変な感じが残ってるんだから。
 ミルクも飲めない骸骨が守護者気取りなんて何をえらそうに。
数で勝ったからって驕ってるじゃないわよ。
あれだけの数でやってこられたら、見てるこっちだって邪魔くさくなってくるじゃない!
今度会ったときはあの骨に取り返しの付かない程引っ掻き傷をつけてやる。
おでこに肉よ! 肉! 覚えておきなさい!

 あーホントに、今日は気分が悪いわ。
朝からずっと昨日のことでイライラいしてる。一度落ち着きましょう。
ポジティブシンキングよ。
私は負の感情で能力が発揮できるようなタイプじゃないんだから。
もっと物事を良い方向へ考えましょう。
そうね、彼女たちに負けたおかげでこうやって自由な時間が出来たと考えましょう。
まぁ、実際にそうなんだけどね。
やっぱり敗戦の後に戦うなんて気乗りしないじゃない?
だからあの暑苦しいミミズに今日の戦闘を押しつけておいたのよ。
あいつって自分の甲殻を追いかけてきたのかしら。
まぁ、あいつがここにいる理由なんてどうでも良いんだけどね。

 それにしても、押しつけたなんて何だか嫌な表現ね。
あのミミズに上手く話を付けて二人分の活躍を約束してもらった、てところかな。
なかなか単純で面白い奴だったわねー。
ちょっとおだてたら二つ返事で了承してくれるんだもの。
その辺の砂を混ぜてグラスレイの所に飛んでいったっけ。馬鹿って素敵。
これから面倒くさいときは戦闘を任せても良いかも知れないわね。
あんまり不審に思われてもいけないし、多用は出来ないけれど。
 ミミズ本人には気づかれそうにないけど、少なくともあの冒険者
えぇと、何だっけ。そうそう、グラスレイ。
あいつには何だか気づかれそうなのよねー。
それもただ気づかれるだけじゃ終わりそうにないところが怖いわ。
今まであいつが日記を書いてるのを見てきたんだけど、あの思考回路は普通じゃない。
冬眠するのかとか、進化が始まったとか、そんな無茶苦茶な方向に繋ぎそうな気がするわ。

 本当に、あのグラスレイの考えにはついていけそうにないのよ。
今のところ、あの日記帳の中以外ではまともな顔しか見ていないのだけれど。
というか、私があいつに話しかけてないだけか。
 だってにゃーにゃー鳴いてるだけの方が上手く事が運ぶと思わない?
能ある鷹は爪を隠すのよ。
知識のある生き物と、知識はないけど命令には忠実な生き物。
人間は自分の駒にするならどっちを選ぶと思う?
私は暫く命令に忠実な振りを続けるわよ。少しずつ信頼をもぎ取っていくつもり。
 あんまり警戒もされていないみたいだし、今のところは作戦成功ね。
荷物の中にあった保存食も半分近くごちそうになったしねー。
あそこまで気づかれないものだとは思わなかったわ。
あいつからすれば私が狩りで獲物でも捕ってるとでも思ってたのかしら。
そんな面倒なことするわけないのにねぇ。
さすがにこれ以上続けて見つかってもいけないし、これからは餌をねだろうかしら。
そろそろそれをやっても気を悪くしない頃合いだと思うのよね。
 まぁ、そんなわけであいつも馬鹿よ。
今日だってミミズの名前についてミミズ本人に相談していたのだけれど、
ミミズ吉とかミミズ太郎とか、そんな名前しか出てこないないのよ。
私に対しても猫吉なんて付けてきたときは驚いたわ。
三毛猫を見て雄の名前を付けるなんて、どういう脳してるのか一度覗いてみたいものね。

 そういえば、今日荷物の奥に入っていたとか言って妙な袋を戦闘に持っていこうとしてたのだけど。
あいつたしか「メイトウ」とかいう武器だっていってたわね。
……前言撤回するわ。日記帳の外でもあいつはおかしかった。
「メイトウ」――それは持っているだけで様々な恩恵を与える攻防一体の武器。
扱いこなすのは難しいが、手懐けさえすればこれ以上はない究極の斬撃。
あいつは嬉しそうに私に語ったわ。
眠かったから半分は聞き流してたけどね。
でも、そんな記憶でもあれが名刀どころか刀ですらなかったのは確かよ。
銘柄は何だったっけ?
馬無……温泉?

 待って。それは待って。
つまりあいつは、アレが名刀「馬無温泉」だと言いたかったの?
あんな小さな袋が、良く切れる刀だと言いたかったの?
どこで手に入れたのかは知らないけれど、そのときにまともな説明を受けたのかしら。
メイトウ違いよ。
それはどう考えても――名湯「馬無温泉」じゃない。入浴剤じゃない!
 ビバ外国人ね。あー頭が痛い。

 まったく、あいつは一体どんな生き方してきたのかしら。
仮にあいつが嘘の情報を吹き込まれていたとしても、その形状で武器じゃないことぐらい判断しなさいよ。
それともあいつは何だって武器になると――
――ん?




丸月黒星の日 文字喰いへ
(記録者:レィレ)


 先程から何か妙な魔力が漂っていると思ったら、あなただったのですね。
今日はグラスレイが日記を書いてくれなくて寂しいのでしょうか。
刻まれた文字を吸い取っているだけだと思っていましたので、
人の心を写し取る術を使えるとはとても考えつきませんでした。
きっとあなたはその術の意味を何も理解していないのでしょうね。
ただ文字を刻んで欲しいだけなのですね。
 だからアドバイスします。
それだけの魔力を蓄えているあなたなら、この言葉を理解するだけなら出来るはずですよね?
誰にそんな術を覚えたのかは知りませんが、他者の心を写し取るのは感心できません。
これ以降、誰かの心を無断で写し取ることはやめなさい。

 そもそも、あなたには今これ以上文字を刻まれる必要があるのでしょうか。
私から見たところ、あなたは十分に魔力を持っています。
むしろ、十分すぎるほどに。
 グラスレイなどが勝手に文字を刻むのは仕方がないとしましょう。
彼はあなたの魔力に魅せられていますから。
少なくとも、今の彼の力ではあなたに抗うことは出来ないでしょう。
問題なのは、あなたが自らの意志で他者の思考を文字にすることなのです。
文字には魔力が僅かに込められている――だったでしょうか。
文字を吸い取ることであなたは魔力を蓄えてきたのでしょうけれど、蓄えるだけではもう限界のようですよ?
つまり、あなたが蓄えられる魔力は限られているということです。
これ以上むやみに文字を吸い取るとすれば、蓄えすぎた魔力によっていずれあなたは自壊してしまうでしょう。
一度、魔力を少し吐き出してみてはどうでしょうか。
文字は魔力と共に入ってきますが、魔力とともには出ていきません。
あなたが魔力を吐き出すこと、つまりあなたが知っている文字を書き出すことで、不要な魔力は吐き出せるはずです。
今あるものを蓄えておくだけでは何の意味もないのですよ。
吐き出すことで、意味を成す事もあるのです。
 分かっています。
元々あなたはただの日記帳だったのでしょう。
それが何かの拍子に、刻まれた文字を喰らう魔本となってしまった。
稀ですが、起こり得ることです。

 だからあなたには、無造作に刻まれた文字から得た知識しかないのでしょう。
あなたのこれまでの持ち主に魔術師でもいたのでしょうね。
先程の心を写す術もそんなものの一つですね。
あなたがあれを使ってくれたおかげで、あなたが得た知識の在り方は大体察することが出来ました。
あなたにはその魔力に相当する知識があるはずです。
しかしそれは全て断片的で、そして使い方の分からないもの。
一つ一つではなんら意味のないもの。
出来たところで、運良く術を発動することを覚える程度でしょう。
 でも、もしこの世界で『生きる』ために必要最低限の知識を与えられれば。
あなたはすぐにでも私達と意志の疎通をすることが可能になるはずです。
断片的な知識を繋ぎ、使えるようにする糸さえ与えられれば。

 あなたがその糸を求めているのかどうか、そこまでは私には分かりかねます。
でも、きっと私の予想は間違っていないはずです。
あなたは今ガラスの向こう側からぼんやりと私達を眺めていることしかできない。
それが愉快なことだとは私には到底思えません。
だから私は、あなたに手を伸ばしてみようと思います。
あなたのために。
そして私のために。

 さて、この辺りで十分でしょうか。
私があなたに伝えたかったことはこれだけです。
この日記帳を閉じたその瞬間に、
私が刻んだ文字はあなたの欲した魔力へと変わり、あなたを潤すでしょう。
でも、それだけで終わせないで欲しいのです。
私があなたに向けて刻んだこの文字が、あなたが『生きる』ための知識となることを祈っています。






















(記録者:――)





(よく分からない文章が羅列されている。
 よく見ると、それらの一つ一つはどこかの言語の文字らしい。
 ただ、それぞれが滅茶苦茶に混ぜられていて解読は不可能だ)



























(後になるに連れて、文字の筆跡が濃くなっている……)










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